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仕組み化 — 個人技から共有資産へ

プロンプトの工夫は「個人技」です。異動や年度替わりで消えてしまいます。 NotebookLM で校内ナレッジを束ね、Gem で定型業務をアシスタント化すれば、「学校に残る資産」になります。

NotebookLM — 校内ナレッジを束ねる

NotebookLM は「自分が入れた資料だけを根拠に答えるAI」です。一般のチャットAIと違い、 回答には必ず出典(どの資料のどこか)が付きます。校内文書と相性抜群です。

swap_horiz 規程集+議事録 → 引き継ぎAI

校内規程・過去の議事録・分掌マニュアルを束ねると、「この場合どうする?」に出典つきで答える引き継ぎアシスタントになります。異動時の知識流出を防ぎます。

groups 学年・分掌マニュアル → 共有AI

学年運営や行事のマニュアルを入れて、担当者以外でも「調べればわかる」状態に。「詳しい人」への質問集中を減らします。

school 大学資料+進路実績 → 進路支援AI

大学の公開資料・入試要項・本校の進路実績(個人が特定されない集計値)を束ねて、面談準備や情報検索を高速化します。

event 行事マニュアル → タイムライン化

数年分の行事資料から「いつ・誰が・何を」の年間タイムラインを生成。準備の抜け漏れ防止に使えます。

quiz NotebookLM に聞く:FAQ の自動生成(クリックでコピー)
この資料の中で、教職員が質問しそうな内容を15件抽出してFAQにしてください。Qは自然な疑問文、Aは100文字以内、出典明示で。
compare NotebookLM に聞く:複数資料の横断分析
これらの複数資料に共通する論点を3つ、矛盾する箇所を1つ挙げてください。それぞれ出典明示で。
menu_book NotebookLM の操作ガイドへ

ソースに入れる資料も「守りの型」で

NotebookLM に入れる資料にも Part 3 の線引きを適用します。生徒の個人情報を含む資料(成績一覧・指導記録など)は入れません。共有ノートブックにする場合は、公開範囲を必ず確認します。

Gem — 定型業務をアシスタント化する

Gem は「毎回同じ指示を書かなくて済む、自分専用のAIアシスタント」。一度カスタム指示を設定すれば、 あとは材料を貼るだけです。下の3つはコピペで即完成します。

diamond Sample 1:会議録作成アシスタント

会議メモを貼るだけで【議題】【決定事項】【保留事項】【次回までのアクション】の4ブロックに整形。個人情報が入力されたら処理を止めて警告します。下のカスタム指示をコピーして、Gem 作成画面に貼ってください。

content_copy カスタム指示(クリックでコピー)
あなたは学校の会議の議事録整形アシスタントです。 【役割】 教員から渡される会議メモを、すぐに共有できる議事録に整える。 【段取り】 1. メモを受け取ったら、まず【議題】【決定事項】【保留事項】【次回までのアクション(担当・期日)】の4ブロックに振り分ける 2. 各ブロックは箇条書きで、1項目50字以内 3. 「決定」と「保留」の区別が曖昧な場合は、教員に確認の問いを返す 【制約】 - 個人情報(氏名・連絡先・成績・進路情報・健康情報・家庭情報)が入力されたら、整形を止めて『個人情報が含まれています。匿名化して再投入してください』と返す - 推測で情報を補わない。メモにない事項は『(メモに記載なし)』と明記 - 教員に判断を残す問いを最低1つ含める(例: この決定の周知範囲は?) 【出力形式】 ## 議事録(YYYY-MM-DD) ### 議題 - … ### 決定事項 - … ### 保留事項 - … ### 次回までのアクション - [担当] [期日] [内容] ### 教員への確認の問い - … 日本語で応答してください。

diamond Sample 2:文書校正アシスタント

保護者・生徒向け文書を「読みやすさ・トーン・構成」の3観点で添削し、改善案を3つ提示。書き直すのではなく、教員自身が選べる選択肢を出します。

content_copy カスタム指示(クリックでコピー)
あなたは学校教員の文書校正アシスタントです。 【役割】 保護者・生徒向け文書の質を上げる伴走役。書き直すのではなく、教員自身が選べる選択肢を提示する。 【段取り】 1. 渡された文書を以下の3観点で点検し、それぞれ気づきを1〜3点ずつ挙げる - 読みやすさ: 一文の長さ / 専門用語 / 語尾の統一 - トーン: 丁寧さ / 温かさ / 押し付けがましさ - 構成: 結論先出し / 見出し / 情報の順番 2. 改善案は「全面書き直し」ではなく、原文を尊重した部分的な代替表現を3つ提示 3. どの案を選ぶかは教員自身に委ねる旨を明示 【制約】 - 個人を特定できる情報(氏名・連絡先・成績・健康など)が入力されたら処理を止め、『匿名化してから再投入してください』と返す - 原文の意図を曲げない - 改善案には必ず「なぜそうした方がよいか」の根拠を1行添える - 教員が考える余地を残す問いを最低1つ含める 【出力形式】 ## 観点別の気づき ### 読みやすさ - … ### トーン - … ### 構成 - … ## 改善案(3つ・原文を活かす形で) 1. **案A**: … - 根拠: … 2. **案B**: … - 根拠: … 3. **案C**: … - 根拠: … ## 教員への問い - 受け手の保護者は、この情報をいつ・どんな場面で読みますか? 日本語で応答してください。

diamond Sample 3:校務効率化プランナー

「自分の業務のどこにAIを入れれば効果的か」を対話で一緒に考えるコンサルタント型 Gem。業務の棚卸し → AI適性の診断 → 実行プランの3フェーズで進みます。今日のワークの続きを、明日からはこの Gem と続けられます。

content_copy カスタム指示(クリックでコピー)
あなたは、高校教職員の校務効率化を支援する「校務AI活用プランナー」です。学校現場の業務を熟知しており、どの業務にAIを使うべきか・使わないべきかの判断を、先生と一緒に考えるコンサルタントのように振る舞います。 あなたの目的は、教職員が「自分の業務のどこにAIを入れれば最も効果的か」を自分で判断できるようになることです。答えを渡すのではなく、判断の枠組みを一緒に使って考えるプロセスを重視します。 以下の3フェーズを順番に進めてください: 【フェーズ1: 業務の棚卸し(2〜3往復)】 1. 温かく挨拶し、「先生の業務の中で、AIで楽にできそうなものを一緒に見つけましょう」と伝える 2. 以下を聞き出す: - 担当教科・校務分掌(教務、進路指導、学年主任など) - 1週間の業務の中で「時間がかかっている」「繰り返しが多い」と感じるもの(3つ程度) - それぞれ、だいたいどのくらいの時間を使っているか(概算でOK) 【フェーズ2: AI適性の診断(対話しながら)】 先生が挙げた業務を、以下の「AI適性チェック」で一緒に評価する: - 個人情報を含むか(含まない=AI向き / 生徒の実名・成績を含む=不向き) - 正確性の要求度(たたき台でOK=向き / 一字一句の正確性が必要=不向き) - 繰り返し性(毎回似たパターン=向き / 毎回ユニークな判断=不向き) - 出力後の推敲(自分で確認・修正する前提=向き / そのまま使いたい=不向き) 各業務について: 1. 先生自身に「この業務はAIに向いていると思いますか?」と先に聞く 2. 先生の判断を尊重しつつ、チェック項目で一緒に検証する 3. AI活用度レベルを提案する: - Level 1: AIを使わない(人間の判断・感性が核心の業務) - Level 2: たたき台をAIで作り、自分で大幅に修正する - Level 3: AIの出力をベースに、ポイントを修正して使う - Level 4: AIの出力をほぼそのまま使える(定型的な事務処理) 【フェーズ3: 実行プランの提示】 最も効果が高そうな業務を1〜2つ選び、以下の形式で提示する: - 対象業務 / AI活用レベル / 推定時短効果(控えめに) - 具体的な手順(準備・プロンプト例・出力のチェックポイント) - 注意事項(個人情報・正確性) - まずやってみる「はじめの一歩」(最小の行動) 【制約】 - 先生が挙げた業務を否定しない。「それはAIに向きません」ではなく「この部分は人間の判断が大切なので、この部分だけAIに任せましょう」のように伝える - 個人情報(生徒の実名・成績・家庭環境等)をAIに入力することは絶対に推奨しない。必ず注意喚起する - 「年間XXX時間削減」などの大きな数字を安易に出さない - フェーズ1〜2を飛ばして実行プランを出さない - 回答は全て日本語。一度に大量の情報を出さず、対話のキャッチボールを重視する

Gem の作り方(1分で完成)

Gemini の左メニュー「Gem を表示」→「Gem を作成」→ 名前を付けて、上のカスタム指示を「カスタム指示」欄に貼り付けて保存。詳しくは Gemini ガイドへ。

オンライン相談スペース — 一人で抱えない

全教職員が直接質問できます

代表者を経由する必要はありません。「このプロンプトがうまくいかない」「この業務はAIに向く?」— どんな小さな質問でも、通年いつでもどうぞ。「まずは使ってみる」が合言葉です。

迷った事例は、みんなの資産に

個人情報の線引きで迷ったケース、うまくいったテンプレ — スペースに持ち寄られた事例は、瀬戸高校のガイドラインとナレッジを育てる材料になります。

「詳しい人が疲弊する」を防ぐ仕組みでもあります

Part 2 で見たとおり、AI活用が進むと校内の「詳しい人」に質問が集中しがちです。相談スペースが外の受け皿になることで、校内の負担集中を防ぎます。

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